当社には、工業用ブラシのオーダーメイドに応える
「開発力」「技術力」「提案力」があります。

SK-BRUSHのフィールド

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様々な業界での実績が証明

開発力

実績が証明する、
「工業用ブラシの専業メーカー」
昭和工業の開発力。

創業から半世紀、昭和工業はお客様の多様なニーズに応えるべく、工業用ブラシの研究・開発を続けてきました。前例のないものづくりは、仮説と検証の繰り返しです。挑戦を通して得た知見と、設計・製造のノウハウ、どんな要望にも応えようとする職人たちの気概が当社の駆動力。そして重ねてきた実績が、当社が自らブラシを進化させてきたと胸を張れる理由です。

製鉄用ブラシロール

国内外の製鉄メーカーに選ばれ続ける
信頼の技術と対応力

日本で本格的にブラシロールが使用され始めたのは、戦後の製鉄業界が最初だと言われています。USスチール鋼板の研磨技術に触れた技術者がアイデアを持ち帰り、現場で用いるようになったとか。昭和工業は、鉄鋼の需要が急速に拡大した高度成長期から製鉄業界各社にブラシロールを販売。強度や毛材密度を増した新製法を生み出し、海外輸送に適したカセット型の開発・現地展開を進めてきました。

製鉄用ブラシロール

シールドマシン用テールシールブラシ

建設機械メーカーと共同開発した
希少な技術に、海外からのオファーも

今や地下掘進工事の主流となったシールド工法。マシン内部への浸水を防ぐ高性能テールシールブラシを構想段階から建機メーカーと共同開発し、実用化させました。工事の安全を守るブラシ開発は、巨大な高水圧実験機を用いた大掛かりなものでした。従来のゴムに代え追従性の高いブラシで水を遮るため、高水圧に耐える性能を確保。高強度繊維を用いた止水性向上、地質や掘削深度に応じた強度の向上など、ニーズに応えて現在も進化を続けています。日本で実績を重ねる高品質ブラシは海外においても信頼性が高く、各国からオファーをいただいています。

シールドマシン用テールシールブラシ

半導体製造工程用 CMPコンディショナー

試作段階から共同研究に参加。
国際学会発表、実用化へ進む特許技術

半導体製造プロセスにおけるCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程で用いる研磨パッドの表面性状を再生する目的で開発したのが「フレキシブルファイバーコンディショナー(FFC)」です。当社が試作段階から技術協力し、発明者、大学と共同研究した新発想の製品。従来使われていたダイヤモンド砥粒を電着させたコンディショナーと比較して、ブラシを用いたFFCのほうが研磨パッド表面をより均質に細かく整えることができることを確認し、専門学会等でも論文を発表しました。

半導体製造工程用 CMPコンディショナー

コリオリ式流量計洗浄ブラシ

極小ブラシ製造技術で実現。幅1mmの
#1チャンネルブラシで作るブラシロール

流量計の、Ω状に曲折した測定チューブ内を洗浄するフレキシブルブラシのシリーズには、当社が経験してきた様々なブラシのノウハウが生きています。
外径φ8mm×長さ80mmのブラシロールは、幅1.1mm✕高さ1.4mmの「#1チャンネルブラシ」を巻いて作ります。その製造技術・機械は、口の中に入れる繊細な歯ブラシ開発の実績を土台にしたものでした。
また、内径Φ1.2mmのチューブ内を洗浄するブラシは、内視鏡向けの外径約2mmのねじりブラシのノウハウを応用したもの。マイクロスコープでなければ見えない先端部の加工を可能にしているのは、1mmにも満たない機械の“爪”。職人が手作業で仕上げる緻密な道具が、卓越した精度を支えています。

コリオリ式流量計洗浄ブラシ

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ニーズに応え得る多彩な製法とノウハウ

技術力

ブラシのあらゆる製法に
精通する総合技術で、
求められる機能を具現化。

昭和工業は、お客様のご要望ひとつひとつに真摯に向き合い、いかにして応えるかを考え抜き、いかに品質を高めるかを追求する中で、技術領域を拡大・進化させてきました。あらゆる製法を網羅する技能・設備、素材の知識、経験を通して蓄積されたノウハウによって、求められる機能性や新たな発想を製品として具現化します。

基本製法

チャンネルブラシ

様々な形状に適応する基本的なブラシ

チャンネルブラシとは、「チャンネル」と呼ばれるコの字型の鋼材と「芯線」と呼ばれる金属線の間に毛材を挟んで締付けた構造のブラシです。チャンネルや毛材の種類を変えて幅広い用途に対応するほか、円状や螺旋状、カップ状の加工、回転させるブラシロールへの加工など、様々に応用される製法。基本だからこそ、安定した高品質が求められます。
製鉄や土木工事などに用いる頑強なブラシから、わずか幅1.1mm✕高さ1.4mmの「#1チャンネル」まで製作が可能。微細ブラシにおいても、繊細な植毛技術と設備機器の工夫によって安定した高品質を実現します。

チャンネルブラシ

ハイパータイトチャンネルブラシ

連続脱毛しにくく、放熱効果が高いブラシ

ハイパータイトチャンネルブラシとは、H型に成型した鋼材(チャンネル鋼)とV型の芯材に毛材を挟んで締付けた独自構造のブラシです。鋼材がH型で底部が空洞になるため放熱効果があり、独自の液体放出構造で顕著な水冷効果をもたらします。

ハイパータイトチャンネルブラシ

ディスクブラシ

毛材の高密度化に応える製法

ディスクブラシとは、ディスク板に孔を空けて毛材を植毛したブラシです。ディスクブラシを積層することでディスクブラシロールとなります。昭和工業のSK型ディスクブラシロールは毛折れが極めて少なく、高密度で長期間高性能ブラッシングを実現します。一体積層構造や多彩なディスク板形状への対応が可能。また、組立圧縮圧を調整することで、ブラシ材の密度を自在に調整いたします。

ディスクブラシ

ねじりブラシ

先端部にまで配慮の行き届いた職人技

ねじりブラシとは、針金(芯線)で毛材を挟み込み、ねじることで固定するブラシです。パイプやネジ孔の内面など、届きにくい細部や奥部のクリーニング・研磨などに多く用いられるブラシの定番製法のひとつです。昭和工業では、求められる毛量や用途に応じてダブル(芯線2本)・ダブルシングル(芯線4本)・ダブルスパイラル(芯線4本)の製法に対応。先端部への植毛やRの加工を含め、高品質なねじりブラシを製作しています。

ねじりブラシ

植込みブラシ

あらゆる土台に植毛できる自由度の高い製法

植込みブラシとは、木材やアルミ・樹脂などの土台に植毛穴を空け、ブラシ材料を植え込む製法です。形状の自由度が高く、植毛の穴径やピッチ・列数などによって毛材の密度調整がしやすいことが特徴です。昭和工業では、機械植・手植えいずれの植込方法にも対応しています。

植込みブラシ

形状・毛材

多彩な形状に対応

設置機械や対象物に適した加工

昭和工業は、長尺物から幅1mmほどの微細なブラシまで、様々なサイズを製造可能です。また、設置する機械や対象物にあわせて、曲げ・ロール加工、積層や複雑形状など様々な形状に対応しています。端部の処理や軸の長さ・取り付け方、毛材の角度、清掃後のチリ・金属片の掃き出し方向の指定にも細かく対応可能です。

多彩な形状に対応

化学繊維、金属線、動植物繊維、二次加工

用途に応じて機能性を付加

毛材によって、ブラシには様々な機能性が付加されます。また、その機能性は毛材の材質・線径・毛丈・密度によって変わります。さらに耐久性・耐熱性や耐薬品性ほか、使用条件や対象物に応じた選定が必要。昭和工業は材料に対する深い理解に基づいて、最適な毛材を選定いたします。毛材の二次加工も行っています。

化学繊維、金属線、動植物繊維、二次加工

他にも、ブラシの形状・素材は多種多様!
昭和工業なら、どんな工業用ブラシでも製作可能です。

製品情報

SK PRODUCTS

ブラシ専業メーカーが作る
多様な製品ラインナップを見る

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豊富な経験が活きる確かなプラン

提案力

幅広い分野での経験と
ノウハウを駆使し、
企画営業が最善策を提案。

昭和工業は、研究開発から製造、営業販売までを一貫して行うメーカー商社です。工業用ブラシを専業として、あらゆる分野のニーズに応えてきた場数とノウハウの差は、提案シーンで顕著に表れます。課題や目的を把握する理解力、提案までのスピード、さらに技術・製造部門との連携力は昭和工業ならではの強み。ブラシへの深い理解に根ざす柔軟な発想で、最善策をご提案します。

ヒアリング〜提案

現場を知る営業の経験値が
提案力に表れます

仕様書がある場合はもちろん、構想段階や漠然としたご相談からでも、お客様の期待にお応えできる提案力があります。現行品がある場合は現状の課題やご要望を伺い、使用環境や現物の調査を可能な限り行います。豊富な経験に基づき、技術・製造部門と密に連携しながら、適切なプランを導き出します。

ヒアリング〜提案

試作・テスト

量産品の試作も承ります

別注品・オーダーメイド品はもちろん、量産品や機械・装置に組み込むブラシの試作・性能テスト、現行品の代替にともなう稼働試験などをご要望の場合はご相談ください。
当社は、大型の耐久・摩耗試験機や、小型ブラシを±2㎛の精度で測定できる高速・高精度光学デジタル寸法測定器を備えており、ご要望に応じて機能検証・精度測定を行うことが可能です。

試作・テスト