HISTORY

50年の歴史

ブラシの進化を後押ししてきた
昭和工業の歴史

1971年創業
製鉄事業向けブラシロールで成長

Showa history

北海道に生まれ、東京のブラシメーカーの営業担当として働いていた創業者 石川一雄は、「自分で事業を起こしたい」という想いを胸に、大阪で創業。製鉄会社向けブラシロールを中心とするブラシの製造・販売をスタートさせました。創業当時はオイルショックでガソリンが足りず、復路の燃料を積んで納品に向かったこともあったといいます。
創業者は品質にも厳しく、時に「この品質で恥ずかしくないのか」と社員を鼓舞し、積極的に試験機や製作機械を導入しながら技術向上を進めてきました。一方で挑戦することを奨励し、社員の失敗を咎めることはありませんでした。

Overview

昭和46年11月
大阪府門真市岸和田において石川工業所を開設
製鉄用及び一般産業用ブラシの製造販売を開始
昭和47年6月
昭和工業株式会社を設立(資本金100万円)
昭和48年4月
本社及び工場を大阪府大東市御領2丁目に移転
昭和49年11月
資本金400万円に増資

シールドマシン用テールシールブラシを
共同開発し、土木分野に本格参入

Showa history

日本で地下空間利用が進む中、イギリスで構想されたというシールドマシン用テールシールブラシの開発が各国で進行していきます。昭和工業は建機メーカーとの共同開発プロジェクトに参加し、高性能テールブラシの開発に成功。生産を本格始動させ、新たな事業領域へと進出しました。
一方、昭和55年の「ブラシロール」特許を皮切りに多くのパテントを取得し、独自のアイデアで多様な用途に向けた製品を開発してきました。製鉄用ブラシもたゆみなく改良を続け、高い密度と放熱効果を両立させた「SK型ハイパータイトチャンネルブラシロール」の製造を開始しました。

Overview

昭和60年4月
東京営業所拡張のため、神奈川県川崎市より横浜市鶴見区に移転
昭和61年1月
広島県福山市の当社敷地内に工場を新設、製造設備設置
昭和61年5月
シールド掘進機用テールシールブラシ製造開始
平成元年1月
業務拡張のため本社機能と第一工場の一部を大東市御領3丁目に第二工場として新設
平成元年2月
資本金1,200万円に増資

液晶ディスプレイ・医療分野へと市場を拡大
精密ブラシ製造の技術向上へ

Showa history

2000年代には、カセット型の製鉄向けブラシ「SK型ツインタイトブラシロール」の特許を取得。海外の工場で現地指導を行い、ブラシシステムを本格展開しています。
一方、広島県福山市に新工場を設立。ディスプレイ関連(液晶・プラズマ・有機EL)向けブラシの高清浄度要求に対応するためにクリーンブースを設け、高精度測定機器を導入するなど、精度の高いブラシ製造技術を磨いてきました。また、ブラシ外径0.1mmレベルの厳しい公差をクリアする内視鏡洗浄ブラシの製造をスタートさせました。

Overview

平成13年7月
第二工場を拡張し、本社第一工場と本社第二工場を統合し、本社工場とする
平成13年8月
新井友行 代表取締役就任
平成15年1月
福山工場敷地に液晶用ブラシロール製造のためF-1作業場を建設
平成17年3月
業務拡張のため福山工場増築
平成20年7月
平成24年度ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金採択
平成21年12月
福山工場F-1作業場にて内視鏡洗浄ブラシ製造開始

半導体用ブラシの開発を通して、
高性能・高精度なブラシ製造が可能に

Showa history

製鉄・土木用大型ブラシ製造が堅調に推移する中、昭和工業は新たな可能性を求めて、高性能ブラシや、高精度なブラシの製造技術開発に取り組んでいます。かねてから共同研究に参加してきた「半導体製造工程用フレキシブルファイバーコンディショナー」については効果検証を進め、科学的根拠を複数の専門学会で発表しました。また幅1.1mmの#1チャンネル製造の技術を確立し、コリオリ式流量計洗浄ブラシ実現につなげています。

Overview

平成22年5月
業務拡張のため本社・大阪営業所及び本社工場を枚方市出口1丁目に移転し、本社・大阪営業所・枚方工場とする
平成22年9月
業務拡張のため福山事業所開設
平成27年9月
持株会社として昭和ホールディングス株式会社設立
平成27年10月
新規事業推進のため昭和工業インターナショナル株式会社設立
平成30年1月
枚方工場敷地内に自動製造設備を開発設置のためH-1作業場を整備
平成30年11月
新井友行 代表取締役会長就任、新井雄太郎 代表取締役社長就任
平成31年2月
平成29年度補正ものづくり中小企業・商業・サービス経営力向上支援補助金採択
令和元 6月
平成30年度補正ものづくり中小企業・商業・サービス生産性向上促進補助金採択

ブラシの機能を、あらゆる現場に

Showa Future

工業用ブラシの開発・製造は、今もその多くの部分を、技術者のアイデアと技能によって行っています。
これまで昭和工業は、あらゆるものづくりの現場で求められるブラシのご要望と誠実に向き合うことで、様々な製法・サイズ・機能性のブラシを世の中に送り出してきました。それらの実績に磨かれた技術の多様性と柔軟な対応力が、これからの昭和工業を成長させる原動力。エネルギー、医療、宇宙産業、科学…ブラシが機能性を発揮できる可能性はまだまだ拡がっています。今はまだ世の中にないものにも果敢に挑み、ブラシを通して幅広い産業を支えながら、技術を磨き受け継いていきます。